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2009年1月23日

ウルトラ ”7”

「Windows 7 はとても控えめ、かつテキパキこなす」
というような、とてもVista前にはなかった好意的評価がされていますね。
Vistaもプレリリースしておけばよかったんです。

●スピードとハードウェア要件の勘違い
スピードが速いからといってハードウェア要件が低いというわけではないですね。
Vistaも、最近のチップセットやメモリ・ディスクならば、安物でも動く程度のものしか要求してません。なのにVistaが遅いのは、システムが勝手に動かすプロセスがディスクを占有してしまうため、だと思うのです。(ディスクはいまどきのPCのアキレス腱で、もっとも速度が遅く、しかもアクセス要求が高い)

Windows7βはいろいろな指標でVistaと比較されていますが、ユーザーがもっとも重要視するであろう応答性については…これからWindows7が製品化されていく過程でどのようなサービスが乗るかが問題になってくると思います。いまはβだから何も乗っていないけど、たとえばWindowsSearchは実装されてない。いわゆる「デスクトップサーチ」の類は、ディスク帯域を浪費するので有名です。それからウイルス対策ソフトも。
「これらは乗せたい(乗せなければいけない)。しかし応答性は保ちたい。」という要望にこたえるためには、ハードウェア要件を上げていかなければいけないんじゃないかなぁ、と。
たとえば、HDDが2.5インチ以下のプラットフォームにはSSD買えとかね。DDR1はサポートしないとかね。

●Windows7のいいところ
結局のところ、Windowsは悪癖に向き合っているのだろうか?
つまり、基本設計の弱さをパフォーマンスに責任転嫁する、という癖だけど、これは結構良くなってるような印象があります。ウィンドウを右半分に割り当てたりする機能はイチオシです。
ユーザーフォルダが整理されたり、タスクリストとクイックランチャがくっついたりするのは「やっぱりMacの物まねか!」とか頭悪い人の声が聞こえてきそうですが、ちゃんと押さえるべきところを押さえてきた感じがします。職場でも使える機能じゃないでしょうか。
XPに勝たなければいけないのは大変な勝負ですが、7の時代にはXPのサポートをサクッと切って、移行を果たしてほしいものです。

●で、気になるのは…
ポータブルコンピューターでも十分に動くのか。
これは、先のディスクの問題にもあるように、デスクトップコンピューターとラップトップでは結構性能が違います。特にディスクの回転数は重要な問題で、ランダムアクセスの性能は応答性に大きく影響します。
解決策は、システムによるディスクIOを減らすという方向性と、代理ハードウェア(メモリとか、ハイブリッドディスクとか、SSD)を活用する方向性と。

一番やってほしいことはディスクIOを減らすこと。さらに言えば、ディスクIOを減らすプログラミングモデルを提供してほしい。ウイルス対策ソフトはものすごくリソースを食うので、そういうWindowsの板に乗っかるすべてのサービス、アプリケーションがディスクを食い合わないようにするモデルがあるといいのかな、と。SSD的にも。
ReadyBoostは良い試みだったんだけど、ReadyBoostがディスク上で動いているのがユーザーに嫌われていた感があるので。そのへんを改善したり。

●Windowsは理想を
Windows7のハードウェア要件を低くするのは得策じゃないです。リソースを食いつぶさない工夫をした上で最低限メモリを2GB、SSD+TurboMemory推奨、ネットブックはWindows7 Netbook Editionで、というくらいで設計してほしいものです。それで、サービスがすべて立った状態で、アプリケーションの起動時間(応答性)を1秒以内に。

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