記事の更新は少ないです…が時々コメント欄で話題を広げていたりします。楽しいコメントをいただければ嬉しいです。
(返信できないかもしれません。ご了承ください)

2008年9月22日

初リビングPC

「リビングPC」的なものに初めて手を出してみました。
ただ、ソニーとか富士通とかのイマドキのテレパソではなくて、日立製・2000年式。
モニターは14インチのテレビデオ。笑

侮ってました。
たしかに2000年当時のソフトウェアは、使いづらい、遅い、対応が少ない…ということを随所に感じるんですが、iTunesなどのイマドキのソフトを入れると見違えるように動きます。

今のソフトウェアがユーザビリティー、機能、速度、いろいろな面で進歩していることを感じました。

2008年9月16日

Acer VT25010 Bluetooth VoIP-Phone

Acer VT25010 Bluetooth VoIP-Phoneを買ってみた。

(以下トルネコの鑑定ふうに)
これはBluetoothの受話器です。HSP,HFPに対応しているようです。
PCカードスロットに差して充電します(電源のみ供給)。
手持ちのWillcom WX310K(折りたたみ型のPHS)で認識・通話できたけど、もとが音声端末なせいか、受話器の二つある電話みたいでなんとも意味がない。
音声端末でなくD4のような端末なら便利かもしれないけど、VoIPカードからはダイヤルできない。
電源を入れたりペアリング状態にすると結構な音量のビープ音が鳴るのと、薄すぎて不安なのと、パスキーが不明のため暗号化できないのが気になる。
それと、気になる人は気になる「カード挿入時の出っ張り」が1センチ強ある。


・・・。
秋葉原のジャンクショップに流れた理由が分かるような・・・。
1ついい点があるとすれば、BTの割に安いことかな。
改造なしの状態では、PCでの音声認識を電話スタイルで使ってみたい人、強烈なスカイプユーザーくらいしかユーザー像が思い浮かびません。

むしろ、自作くまふぉんをど~しても作りたい猛者に使って欲しい。
手を握っても発信してくんないけど。笑

2008年9月11日

TC1100をシンクライアントにして大当たり。

DELLとは違うんです!DELLとは!
偉い人にはそれがわからんのですよ。

hpは合併を繰り返して大きくなりました。合併すると普通は個性がなくなっていくものだと思うんですが、
hpは印象として、その吸収したメーカーの色がしっかり残っている製品がいくつかあるんです。
(この辺は、グラクソ・スミスクライン・ピーチャム・・・みたいな関係ですね。
参考HP  http://glaxosmithkline.co.jp/corp/history.html )

今のhpのタブレットPCはまあ中の上といった出来ですが、hpが吸収したCompaqブランドのタブレットPCはなかなかの名機です。それがhp TC1000番台のタブレットPCです。TC1000番台には1000と1100がありました。1100は欠点がなく、中古相場でもなかなか値が下がらなくて、手に入れずにいましたが、最近値が動き、無事元気なTC1100を手に入れることが出来ました。

ところが、入手してから、なんだかレスポンスが悪いので、大丈夫か・・・?と思っていたら、ディスクが壊れました。泣
この機種は廃熱がうまくいってないらしく、HDDの寿命が短いらしいのです。
その外れくじを引いてしまいました。

おそらく交換しても結局すぐ壊れることは予想できるので、疑似SSDを導入することに。
SSDも寿命に疑問があるので、4GBの300倍速CFをディスクに採用して、自作アプリで足回りを固めた小回りのきくシンクライアントにしよう、という計画にしました。

データの保存にはSDHCカードを使い、それをマネージするアプリを使う。また、SDHC対応デジカメの画像にペンで書き込むなどのタブレットPCならではの素材作りを行う。スキャナで読み取った本やJPEGプリンタで出力したファイルを本のスタイルで表示するソフトを使って、普段は本であるかのように振る舞う。あとは、普通のPCとして、無線LANでのWEBブラウズと、GoogleMaps、電子辞書が使えるようにオープンなソフトをインストールして終了。

これだけしか機能がないのに、これが大当たりでした。
高速なCFを使ったおかげで起動時間はHDDの非ではなく、サスペンドからの復帰も速く、衝撃にも強いので気軽に扱えます。この機種では、HDDだと特に熱のことを気にしなければいけないけど、SSDならそれからも解放されて、ソフトウェアの魅力を100%味わうことが出来ます。まるで本と手帳とカメラが有機的に合体したものといった感覚です。

大事なことは、この本の感覚というのはソフトだけでは実現できず、ハードウェアがよほどとがっていないとできないのです。この機能を重さ3キロの機械でやったり、画面14インチの機械でやったり、普通のキーボードつきの機械で実装したとしても、実用に耐えないということは想像がつくでしょう。

こういうのが、DELLではできないんです。
今ではアップルとか任天堂がしていることです。
とぎすました機械と、とぎすましたソフトを組み合わせて、あなたもレッツAppleショック!

2008年9月10日

新iPod nanoの「印象」

それでもまだ、iPodは魅力的なんだろう。

設計の指標に「軽薄短小」というのがあったことがあって、
つまり軽くて薄くて、短くて小さいものをユーザーはほしがるという話なんだけど、
これって感性で言えばかなり表層的なもの。
さらに言えば、表面のざらざら感とか、液晶の輝いてる感とか、中身の詰まってる感とか、角の立ってない具合とか、製品・メーカーをとりまくイメージへの共感とか、そういう性質も工業製品の選択に影響してそう。(直感。)

コンピュータ系の製品やガジェット類は比較的高い製品なので、買って「失敗」とは思いたくないもの。CMを見て、カタログを見て、機能を見て、実機をさわって、今後の収支を考えて、支出の優先順位を検討して、買うかどうか選択をする。その後、お金と道具を交換する。そして、壊さないようにとか、綺麗に使おうとか。予測見誤りの部分があれば「あばたもえくぼ」と納得して、もしも致命的な不適合がある場合は売って金に戻す。一所懸命愛そうと努力する。なかなか買ったばかりの製品を捨てようという人はいないはずだ。

おそらく、こういうユーザーの購買の流れは、前半は道具の位置づけ、後半は道具のある生活の構築への努力と分けられると思う。
この点からiPodを見てみると、iPod Classicとnanoならば、iPodや携帯音楽プレーヤはもうほとんどの人が経験済みで、生活の中に携帯音楽プレーヤが入る場所はすでに用意されている。だから後半の努力はほとんどない。
しかし、iPhoneや、iPod Touchは、どう活かせばいいのかまだまだ模索されるだろうし、あれだけ高機能になってしまうと「やっぱりなじめない」という人が発生してくるはず。iPodTouchは特に電話機能がないので、より深刻だ。iPhone、特にiPod touchは、居場所がまだない。新顔をどう生活に組み込んでゆくかという点に工夫や努力を必要とする。

ところで、この間仲間と話した話題に、努力や工夫をいとわない人の投資の量はすごい、というものがあった。アニメにしろ化粧・整形にしろ、その投資を無意識にできる人の投資量は、意識的にやる人とは比べられない。つまり、新しいガジェットが好きで好きでたまらないエンスーな人たちは、無意識にiPod Touchを買う~そして生活に組み込むことを楽しむ~一方で、そうでもない人にとって、iPod Touchは単なる大画面iPod。何でもお膳立てしてくれるiTunes Storeが発展することと、その新サービスによって対応・非対応の明暗がつくまでは見送るタイプ。そして最大限努力を惜しむタイプだとも結果的に言えるだろう。
直感というより偏見かもしれないが、後者のほうが、多そうだ。なんとなく、コメントは「辛い」というか、愛そうという気持ちを感じないことがある。これはマニアでなければ当然の反応だと思う。

僕らが携帯音楽プレーヤを見る目はそういう目なので、
非エンスー族の皆さんが新しいiPod nanoのどこに目をやるのか、というのが興味深い。
iPod Classic, iPod nanoには、新しいコンテンツを見る力はない。よりよく音楽生活を送るための機能がいくつか追加されることと、形が新しいという2点が表面的な変化だ。

たったこの2点にまで、非エンスーの人々から評価がされるようであれば、
それはまさにiPodマジックといえるだろう。
Appleはそれほどまでに印象がよい製品を作り上げることができるのだ。

2008年9月4日

Chromeショック

あっと言わせる道具を作ってきたメーカーに任天堂とAppleがあります。
そこに、Googleが加わりました。

Chromeは速いです。
Firefoxの中の人から物言いも付いていますが、差ははっきりしています。
比較してみましょう。

■メモリ
ChromeもFireFox並に食います。だいたい150MBくらい。
ただ、Chromeはタブごとにプロセスが分離しており、コア45MB+タブ1枚につき3~12MB程度となっています。たぶんマルチコアCPUではこれが効いてくるはず。

■設定項目
Chromeはβバージョンということもあってほとんどいじれません。
しかし必要十分。タブブラウザになれていれば十分使いこなせるでしょう。
Thinkpadのトラックポイントでのスクロールで左右も動く、というのがなにげにポイント高いです。

■速度
けっこうな速さです。「引っかからない」という評価が正しいと思います。
Firefoxはタブを開いたり、閉じたり、リロードしたりすると一瞬固まりますが、Chromeにはそれがありません。流れるように作業できます。
Mac版が遅れている理由が、「靴の中に小石が入ったような状態にならないように準備している」ということを言っていましたが、Firefoxは靴の中に小石が入ったような状態です。Mac版は時間をかけて、期待しましょう。

■インタフェース
Chromeは洗練され、最新技術に対応しています。
Vistaの半透明UIにしっかり対応しています。
全画面UIがないのが気になりますが、β版なので何とも言えないですね。
アドレスバー(?)に検索語を入れるのにはなかなか慣れませんが、アドレスバーに文字を入れるとSuggestionsが表示されます。

FireFoxはいまだにNetScapeの陰影を引きずっているような、旧態依然とした形態で。AddOnでなんとかしのいでいる、という感じを捨てきれません。使いづらくはないですが、前述の速度の件も相まって、使っているとイライラします。



・・・というわけで、はっきりしています。
ChromeはWEB2.0ブラウザであるだけでなく、WEBブラウザ2.0といえるレベルだと感じました。

新技術なんていらないんです。今ある技術を統合する、それだけで価値があることなんです。
任天堂DSもWiiも、AppleのiPhone, iPod Touchも、そういうことですよね。
それで、Googleにもイノベーターのグループに追加しました。

ただ、広告で全部まかなう路線は避けて欲しいことです。
この間、ある中規模ニュースサイトで、本文が30文字×4行というページを見ました。
あとは広告。もちろん、ちらちらと注意をひく広告ばかりです。
広告業界の先にある世界はポン引き、客引きの世界です。

なんとか堅い商売を。