記事の更新は少ないです…が時々コメント欄で話題を広げていたりします。楽しいコメントをいただければ嬉しいです。
(返信できないかもしれません。ご了承ください)

2011年9月28日

BDXLに驚いた

Blu-rayディスクがいつの間にか100GBになっている。

今までは1層25GB、2層50GBの容量でしたが、BDXL(BD-R/RE XL)では1層あたり30GBほどに容量が増え、3層100GBと4層128GBが規格化されています。(今お店で見かけるのは100GBの3層だけですね。)

定価はBD-RE XL 3層で1枚4980円ですが、オークション等を見ているとどこから手に入れたか、1枚2000円台で買えるようです。

DVDの時もそうだった気がしますが、1枚が大容量なので、ダウンロードしたファイルや動画なんかを放り込んでおくのに便利。100GBというとUSBメモリより容量的にも価格的にも有利ですし、久しぶりに実権を取り戻した感じがします。


Panasonicが、内蔵HDDなしでBDXLのみ搭載のレコーダー DMR-BR30を発売していますが、これもBDXLならではの利用形態ですね。内蔵50GBというと少し心許ない感じがしますが、100GB/128GBあれば、決まった番組しか見ない・録らないという旧来のビデオテープ的に使うことができるし、USBハードディスクと違ってパソコンで見たり他のプレーヤーで再生したりできます(ただしBDXL対応機器に限る←これが意外なネックになりそう…)
#HDD(500GB)も後から内蔵できるようですね。録画は地デジのみ

ともあれ、地デジ化に駆け込んだ人が相当数いることからも、ブルーレイはこれからという人も沢山おられるはずなので、そのときはBDXL規格をオススメしておきたいと思います。

こう大容量になってくると、カートリッジメディアでなくなってしまったことが若干不安ではありますが…おかげでノートPCでも便利に使えるのでアリ、ですね。

2011年9月26日

ナウなヤングのデジカメ

出た当時は見向きもされなかったりキワ扱いされたモノってけっこうありますよね。
個人的にはシャープ率が高いんですが(ザウルスとか)

有象無象のモノの一握りが時代を変化させていく瞬間(発表)と、その新時代がスタンダードになり最適化されたモノが出るまでにはずいぶん開きが(といっても、今は1年くらいでスタンダードになってしまったりするけど)ある。利用者=顧客が多ければ多いほど、あるいは多くしようとする企業努力が高ければ高いほど、その速度は速い気がする。

そんなモノの中で僕が面白いなと思うのは、あまり顧客が多くない、ニッチな、あるいはメーカーの企業努力や体力が低く、目の付け所はシャープなのに尻すぼみになってしまっているモノ。なかには芽のでない種もあるけども、たとえば前述のザウルスなんかは、通信インフラが高くニッチで一般的ではなかった時代には見向きもされなかったけど、部品が小さく薄くなり、通信インフラが手に入るようになり、「携帯電話」として認知されるようになり、形を変えて芽吹いている。時代に恵まれずに芽が出ていない種もそこそこある。この宝探し感が面白い。

いま方々で花開いているスマートフォンのブームは、ある製品についてではなくて、世代について見たときのアーリーマジョリティのように見える。スマホにしたけど、遅かったり電池が持たなかったりしてがっかりした人もたくさんいるだろう。フィーチャーフォンに戻りたい人もいるだろう。それでも、スマホなしの未来はもはや想像できない。らくらくスマホ、だれでもスマホになっていくだろう。キャズムは期待と現実の狭間なんだと思う。えてして、よく知らない若い人のほうが大きな期待をしやすく、老賢になればなるほど、期待で自分の胸を躍らせることが難しくなる。

僕はスマホにはたくさん期待しているし、スマホのある未来を望んでいる。けれどあくまで「ちょっと先取りしすぎたところ」に魅力を感じるのであります。もちろん有象無象といったくらい、多種多様なものがあるので、もうちょっとやそっとの沼ではない。そういうところが、面白い。

で、今ウォッチしているモノの一つは、デジカメ。というか、3D。

このネット全盛の時代において、3Dデジカメはネットとかなり相性が悪い。レビュー記事ではどうやっておもしろさを伝えようかとあの手この手で紹介していたけれども、いまいち紹介しきれない。とにかく手にとってもらうまでを記事にするのだが、実際に手に取って展示品で写真を撮ると、今までのデジカメの構え方では「必ず」といっていいほど右手が写り込む。そういった設計の些細な問題が、3D写真の適応層を少なくしていく。(おまけに今ではユーザーレビューサイトの所為で、ネガティブキャンペーンが日常的に行われるようになってしまった。こういう選球眼も目的もない一時の感情丸出しのレビューは基本的には百害あって一利なしと感じる。蛇足ながら、あまり参考にしないほうがいいと言いたい。楽しんでいる人=適応している人の意見を参考にすべきだ。)
結局、Fujifilm FinePix REAL 3Dシリーズを買った人は、旧来からの立体写真好きか、懐に余裕のある人か、どちらかだろう。

撮りづらかったり、閲覧環境が制限されはするけど、でも立体は絶対的に面白い。

写真は上手下手があるけども、その分岐路の一つに構図の良し悪しがある。主体・主題を浮き上がらせるために、被写界深度だのフレームだのを使い分けて、そこそこの枠内に収めないと、何を表現したかったのか分からない写真になってしまう。特にコンデジでは難しい表現。それは、背景をぼかしたりテクニックを使って表現しないと「見えない」からだ。それが立体写真なら、ある側面においては、被写体をほとんど意識せずに表現することができる。存在があるということをくっきり写すことができる。消えていく・変わっていく儚さを手軽に表現するのに、立体ほど適したものはないだろう。自分の遺影はぜったい立体写真で撮ろうと思えるほど。(「記憶に残したいものは、立体で残す」的なコピーで。)

ただ、そういう面では面白くて、持っていて損はしないよと言いたい所だけど、そうはいっても閲覧環境に難があることは確か。デジカメの液晶で見るか、3DSで見るか。アルバムにあたるパソコンの閲覧環境も一部は全画面3D表示のみ対応という機種もあるにはあるが、部分3D表示もできないし、管理ソフトもJPEGやRAWほどのものがあるわけもなく、適しているとは言い難い。いまのところ、デジカメの液晶でみるのが一番という状況。
それが、スマホの流行で、もしかするとデジカメで撮る→スマホで見る・貯めることができる(かもしれない)状況になってきた。FinePix REAL 3Dは赤外線がついてるのに、赤外線で送れるのはJPGファイルのみ。ぜひMPOファイルの赤外線送信や受信に、スマホメーカー(というかシャープ)やデジカメメーカー(ソニー、富士フイルム、パナソニック)は対応してほしいなあ…。

あと、今のコンパクトなFinePix REAL 3Dではマクロが苦手というか、撮影可能距離がある程度制限されています。だいたい3m〜30mくらい?の距離に被写体があるときに良い写真がとれるようです。

それでも立体写真。するめのようなかみ応えのあるモノだなあと思います。お試しではなくて、趣味にしてる人が多いのも頷ける面白さです。人気が出ずに値段も下がってきたせいで、敷居が下がってきてくれたのも、今オススメできるポイントです。

3Dデジカメ FinePix REAL 3D W3をチェック

2011年9月23日

Macbook Pro15(17)やAirの古いのを冷やす

やや時期はずれな記事ですが、来年の夏に向けて。

 Macのアルミユニボディは外見はとてもシンプルで美しいんですが、実際使ってみると、外気が30度を超えるような環境では筐体の熱が廃熱されず、手汗でひどいことになりますよね。今回は快適に使うための方法をまとめてみました。

※自己責任でお使いください。

1)coolbook (Core2世代のMacの電圧を下げる。シェアウェア(paypal))
 パソコンの発熱には、電圧と動作速度(MHz)が影響します。電圧を下げると発熱が減りますが、下げすぎるとパソコンが異常停止します。これは、動作速度に対して電圧が足りないためです。
 coolbookは、動作電圧を下げたり、動作速度を制限するためのソフトです。あまりヘビーに使わない人は、このソフトで最低周波数に固定して電圧を最低にしてしまえば発熱を減らせます。(その代わり、動作速度も最低速度になります)
 10ドルのシェアウェア。http://coolbook.se/ シェアウェア登録するまでは電圧や周波数を変更できない。
 Lionには非対応。Core iシリーズにも非対応なので最近Macに買い換えた人は買ったり使ったりしないように注意してください。使えません。

2)smcFanControl (ファンの回転数をコントロールする)
 パソコンの部品はどうしても熱を持ちます。それを冷やすための、内部の扇風機の風量をあててあげれば、熱を逃がすことができます。Macbookは、左のポート部分や左右のスピーカー穴から空気を吸い取るので、その部分が熱い場合には扇風機で効果的に冷やすことができます。
 smcFanControlは、扇風機の回転数をあげるためのソフトです。Macは温度に応じて自動的に扇風機を強くしたり弱くしますが、最弱のときの回転数をあげることができます。バッテリー充電時は特に熱をもちますが、充電時には回転をあげたり、バッテリー駆動時には回転を下げたりと、電力供給状態に応じて設定を変えることができます。
 フリーウェア。寄付歓迎。http://www.eidac.de/
 LionにはsmcFanControl 2.3から対応。回転数を上げすぎると扇風機が壊れやすくなるので、せいぜい4000回転くらいにしておくよう注意する。おすすめは3500回転。

3)gfxCardStatus (Macbook Pro 15,17に対応)
 Macbook Pro 15インチや17インチは画面表示をなめらかにするために専用の高性能ICを持っていますが、それほど画面表示の計算をしなくていい時のために、そこそこの性能のIC(発熱が小さい)を使うことができます。Macbook Proは基本的に高性能のICを使う設計になっているため、そこそこのICだけを使うことができませんでした。
 gfxCardStatusは、そこそこの性能のICだけを使うためのソフトです。Macはソフトの起動や処理を見ながら高性能ICの出番を決めますが、gfxCardStatusを入れておくと、処理によって高性能にするモード(d)と、処理によらず高性能にするモード(n)と、処理によらずそこそこ性能にするモード(i)を切り替えることができます。
 フリーウェア。寄付歓迎で、寄生ソフトなし。http://codykrieger.com/gfxCardStatus
 Lionに対応。特に注意すべき点はないが、Macbook AirやMacbook Pro 13インチ版、Macbook には高性能ICが入っていないので使えない。Macbook Pro 15インチ・17インチのみ対応。個人的には一番のおすすめ。

4)iStat pro(今の温度を知る)
 Macには中に温度計がたくさんついていて、どこが何度か把握できるようになっているが、それが何度かを表示する機能は、ありませんでした。
 iStat proは温度を表示するためのソフトです。温度が何度かわかっても冷えるわけではないので、いらない人にはいらないと思います。
 フリーウェア…だったはずですが公開を止めてしまったようです。

5)その他
 Macbookの中の扇風機は埃も吸い取ってしまいます。熱を効率よく風に逃がすために、扇風機の送風口にはエアコンの中にあるような、櫛のような金属板が並んでいますが、…エアコンのようなフィルターはついていません。櫛に埃が詰まると熱が逃げず、大変危険な状態になります。(下手をすれば、火傷をする)
 分解・清掃をしてくれるサービスをしているお店があります。火傷をするまえに是非。

 あと、ノートパソコンの下に敷いて冷やすものもあります。ファン付きのものを使ってますが、gfxCardStatusを入れる前は焼け石に水。入れた後は心なしか快適な気がします。敷けば済むってほどの効果はないってことですね。

 しかし、こう並べてみると、やはり重い処理をさせると熱くなるのは仕方がないところ。
全身アルミのMacbookを冷やすには、ほんものの扇風機を本体にあてることと、室温を下げることでとにかくアルミに熱を持たせないことが大事です。

 夏も終わり、短い秋のあとには寒い冬です。アルミボディが冷たいからってMacを湯たんぽ代わりにしないほうが、いいですよ…笑

2011年9月11日

去年の冬、これがあれば…。

各社から、導電性繊維でできた手袋がリリースされています。
寒い地域にお住まいの方々(&自分)は今まで外で電話が鳴ったり、マップを見たりすると一苦労だったんです(電話をとるために、ポケットを探し、操作しようとして手袋が邪魔で外し、やっとの思いで電話に出られる)が、それも今年からは緩和されそうです。

無印良品からも出ていますし、おそらくユニクロやPC周辺機器メーカーからも出てくるでしょう。リンクはエレコムのものですが、5本指が導通するのでiPadやAndroid/Windowsタブレットなどソフトキーボードが大きい製品にはいいだろうなーと思いました。


(予約受付中、発売日9月28日)

さて、9月10月といい季節にさしかかってきましたね。震災、津波、台風と今年はどうなってるのか、といった半年でしたが、少しでも安らげるといいですね。

2011年9月9日

Macbook 冷却のツボ

整理のためのメモ。追記:整理しました!(20120621)

ノートPCの冷却系には主に2種類ある。
吸気と排気ポートがあり、部分的な熱をファンで換気する経路。(アクティブな冷却)
もう一つは、ボディ、ヒンジなどを使って外気に熱を逃がす経路。(パッシブな冷却)
ユニボディMacbookは端子接続部とスピーカー穴が同時に吸気口になっている。そのため基板部分はアクティブな冷却が有効だが、バッテリーやハードディスク部分については、ユニボディ(冷却効果の面から見れば、樹脂製ボディよりも効果的なパッシブ冷却ができる)の冷却効果が支配的になる→つまり、発熱が気になる部分でもある。<br>
VAIO Zのアルミ部材はその点工夫されていて、発熱部位であるアルミに直に肌が触れないように、樹脂製のパームレストが別部品になっている。(蛇足ながら、その部分にアンテナを仕込むことで感度も確保している。)ただ、樹脂は一度暖まると冷却が難しいので、一概に樹脂がいいというわけでもない。<br>
底面がフラットで吸気口のないユニボディを採用したMacbookをうまく冷やすためには、パッシブな冷却をいかにうまくするかということになる。(HDDやバッテリ付近に穴を開けるという選択肢もないわけではないが)<br>

1)冷却台はある程度有効。特に、樹脂製で肌に触れる部分に送風できるものは、肌に近い部分において使うときに直に熱を感じなくて済むという意味でも効果的。だが、底面しか冷やさないのでパームレストに熱を感じる場合は効果がなさそう。
2)かんたんな話、ユニボディMacbookはボディを冷やせばいいわけだから、無印のデスクファンでもキーボード面にあてておけば温度は下がる。USBの扇風機で効果があるのかどうかはわからない。たとえば、Magsafeコネクタに十分な風量のあるファンをつけるとかはどうだろう?(Macマーケット限定になるけど)
3)発熱を減らす。CPUの熱に関しては、動作周波数と電圧を下げることができれば効果的。SnowLeopard, Core 2世代のCPUならcoolbookが使える。Lion, Core i世代にも対応してほしい…これは待ち。
4)smcFanControlなどでアクティブな冷却を強くするという策は、そこそこの効果しかないと思われる。部品寿命のこともあり、どうしても(2)の方法がとれない状況以外ではデフォルトにしておいたほうがよさそう。(一応、入れておくにこしたことはないという意味)
というわけで、(2)を検証していきたい。