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2010年12月8日

ProかAirか?〜Macbook Pro(13)→Air(13)の比較エクスペリエンス

 というわけでMacbook Air 13インチ版が届きました。

 今更ありきたりなレビューもどうかと思うので、元Macbook Pro 13インチモデル(以下Pro13)使いがMacbook Air 13インチモデル(同Air13)に移行して感じたことを比較しながらレビューしたいと思います。
Pro13は2.24GHz Core 2 Duo, 4GB DDR3メモリ、320GB HDDの「1世代前の」Macbook Pro(9400M)、Air13は1.86GHzのCore 2 Duo、メモリ2ギガ、128GBSSD、320M GPUの13インチでは一番廉価なモデルです。主な作業はテキスト編集、ウェブブラウズ(Flash含む)、Officeで文書編集など。通信環境はb-mobile wifi@U300です。

 長くなってしまうので先に結論を言ってしまうと、概ね満足しています。もともと重い作業をしない方だったからかもしれません。熱くならない、バッテリ長持ちなのが非常にポイント高いです。では各論にいってみましょう。

●熱くない!
Pro13は何をしていてもすぐ熱くなったんですが、Air13はテキスト作業をする限り、ほとんど熱くなりません。低電圧版CPUをフルに活かしている感じがします。Macの発熱についてはすごく注目していたので、これは新Airにしてよかった点だと思います。

●データ移行は手間と暇がかかる
 すでにMacを使っている人がMacbook Airにデータを移行する場合は一工夫必要です。というのも、FirewireもLANソケットもないから移行アシスタントがそのままでは使えないんですね。僕の場合は元のMacを売るときにディスクを取り出して別のディスクでリカバリーしていたので、USB→SATAアダプタを使って元のMacのデータを読み込みましたが、元のMacが手元にある人も一度ディスクを出さないと移行できないのでは?と思います。無線LAN経由で移行できるかどうかは試してません。どちらにしろ、お手軽な移行は難しい気がします。
 移行アシスタントでプログラムも移行されますが、Microsoft Office 2011は再認証が必要でした。ライセンス数などのからみがどうなっているのか分からず仕舞ですが、3ライセンスパッケージの3台目を移行して再認証をしたところ許可が出たことだけはわかりました。
 あとは容量の問題があります。HDD→SSDなので必然的に容量の問題が出てきます。あらかじめ減らしておくほうが、作業時間も短いし移行時の手間も減るので、手元に移行元のMacがある場合は使用容量を減らしておくことがオススメです。

●環境光によるバックライト輝度の調整はできない
環境光センサー自体が搭載されていないようで、輝度の自動調整はききませんでした。ワンボタンで変えられるからいいですが、Macbook Proに慣れた人からすると面倒かもしれない。

●液晶解像度は使い込むほどわかってくる
 地味にブログを書いたりテキスト打ってるときとかに、字がきれいに見えたりして気がついてくる感じです。wxgaでは狭かったInterface Builderもちょっとだけ快適そうです。(相変わらず操作は分かりませんが)
 最初起動してすぐは、1280x800のディスプレイとそう変わりないかも?と思いましたが、インチあたりのピクセル密度(ppi)で言うとAirは130ppi程度と、Pro13インチやiMacなどの110ppi前後のグループとは区別されています。
 というのも、近くで細かく見る機器ほど解像度を高くするのが一般的です。こちらのサイトを見ていただくとわかりますが、新Macbook Airの解像度は130ppi前後で、これはMacbookやMacbook Pro13, 15のスタンダードモデル、iMacなどの110ppi前後のグループに比べて細かく、Pro15の高解像度オプション(1680x1050:WSXGA+)モデルやPro17インチと同じグループになっているのがわかると思います。つまり、多少字が小さくても近づけば綺麗に見えるので、細かい字を使うプログラマーやテキスト編集者さんの作業にはPro13よりも好適だと思います。
 Air11も同程度のピクセル密度なので、Air11は画面が細かすぎるということはありません。(画面が小さすぎると感じることはあるかもしれない。Air13の画面の広さはPro13と全く同じです)

●バックライトなしキーボードは意外と大丈夫
 画面のバックライトがあるせいか暗所でもキーボードにバックライトがなくても大丈夫そうです。キートップの印刷がシルバー風の反射のわかる色合いになっているせいかもしれません。
 浅めのキーストロークも、まだ長文とか打ったことがないのでわかりませんが、VAIO Pと比べると打ちやすく、案外大丈夫でした。キーの配置はMacbook Proそのもので、ほぼ違和感なく移行できています。(F12がイジェクトボタンというのが案外慣れない。使わない所為)

●軽くなった…かな?
 Pro13は2キロ、Air13は1.3キロと軽くなっているはずですが、Airは持ちづらいためにその軽さをなかなか感じることができません。ビジネスバッグへの収まりはいいかもしれませんが、カジュアルなバッグへの収まりは微妙です。液晶が割れそうで、すこし危なっかしい感じがします。ガッとつかめるPro13のほうが安心して持ち運べた気はします、が、慣れの問題かもしれません。

●バッテリーには驚く
バッテリーの持ちはPro13とほとんど変わりません。Pro13の中古とAir13の新品なので単純な比較は意味がありませんが、Air13ではバックグラウンドでメーラーやEvernoteが無線LANを使いながら輝度60%くらいでテキスト編集するくらいだと6時間はもつ感じです。
少しでも触らないでいると画面が暗くなるなど、省電力設定によるバッテリー動作時間のチューニングがかなり効いている感じです。画面画暗くなると反射的にマウスパッドを触ってしまう(笑)人はもっとバッテリが持たないかもしれません。

●ハイバネーションからの復帰でも「一瞬」
 Airではパネルを閉じて1時間するとSSDにメモリーの内容を書き出して、電力をまったく消費しない状態に移行する。この機能はProにも実装されていますが、運搬中にHDDが動作するという危ない橋を渡るわりに、復帰にはしばらくの時間がかかるし、あまりいいことがありませんでした。AirではストレージがSSDなので、運搬中に動作しても故障の心配が少ないし、速度が速いせいで復帰も数秒。スリープ復帰に関しては非常に満足です。

●メモリはMacだけなら2Gでいいかも
 2Gモデルではまずグラフィックスメモリに256MBとられた上で、ブラウザ、テキストエディタ、メーラーを立ち上げた状態で500M空いています。Macだけをするならギリギリセーフという感じですが、WindowsアプリをMacと同時に使う場合は全く不足しています。仮想化する場合は4GB以上が必須です。Pro時代は一応仮想化WindowsとVirtualBoxを入れていたんですが、Airでは諦めました。(あんまり使ってなかったので全然気にしなかった。)

●所有欲はどうなの?
 ガラス大好きな自分にとってProの黒縁はあきらめきれないものがありますが、Airのシルバーはシルバーでいいかな、と思っています。安いノートにありがちな「ベゼルのたわみ」「液晶のグレアコートの歪み」なんかは全くありませんし、むしろ、というかもちろん、丁寧に作られているなーと感じられます。
 ちょっとAir11に触れる機会があったんですが、Air11インチはベゼルの縁取りがかなり広く、よけいに画面が小さく見えます。Air11よりはAir13のほうが所有欲は満たされると思います。

参考サイト
http://forums.macrumors.com/showthread.php?t=1040580 新Airの画面解像度についてのフォーラム。
http://notebookpc.jp/archives/tag/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3 Macbook Airのハイバネーション(ディープスリープ)の実装について書いてある。

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