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2008年8月14日

実に13年。思うところを書いてみる。

ウイルスバスター95がデビューしてから13年。
バージョン2008で、やっと軽くする努力がみえてきました。

そういえば95年といえばウィンドウズも(一般ユーザーが使い出してから)13年になりますが、こちらは軽いのはまだです。というより、まだまだ太る気満々な感じがしています。

思えば、Windows95はかなり速いほうで、しかもメモリやディスクドライブ、リソースをあまり使わかなかった。速いかわりにOSの制約があり、Windows98あたりで限界が見え始めてきてしまった。そこでサーバー製品とコンシューマー製品を合体し土台から見直したWindows 2000が登場。制約を大幅に引き上げ、コンピュータの性能もフルに発揮できるようになったが・・・。
制約がなくなった所には無駄なソフトが入り始め、XP時代は無駄アプリだけでなくウイルスも活発に活動した。ウイルス対策ソフトもコンピュータの性能に頼り切ってしまい、結局の所、快適なコンピューティングはコンピュータの性能をぎりぎりまで上げることに等しかった。そして、消費電力の問題を招いた。Vistaでもこの路線のままで、GPUに電力を割き、メモリリソースを標準サービスに割いた。つまり、さらにコンピュータの必要性能を上げたといえる。

今どきのコンピュータは、32ビットコンピューティングの限界に達している。CPUの速度は時間によりいくらかは速くできるが、メモリの容量は3GB~4GBまでだった。このような制約を見越してか、64ビットバージョンのWindows XPがリリースされていた。サーバーコンピュータでは、64ビットのOSが使われた。64ビットOSでは、メモリの上限は16TBある。つまり、メモリ容量の上限を400万倍引き上げることができる。今後は64ビットに切り替わっていくと言われているが、これって本気だろうか?

CPUやチップセット、GPU(グラフィック処理チップ)はもちろんだが、メモリだって電力を消費する。
512MBで3~6W程度消費するということだが、これは小さい値ではない。
この1024倍、512GBのメモリを仮に今の技術で積んだら、3000Wにもなる・・・それでも、まだ制約の16TBのたった3%しか使っていないのだ。メモリ制約を大きく押し上げる64ビットOSのアプローチは、まだまだ真実味のない技術だと思う。

まとめると、今のコンピューティングは性能がないと快適にならない、なのに性能は電気をせっせと熱に変換して、不快なコンピューティングを作り出している、というわけだ。コンピュータの上限性能は大きければいいものではない。適度な制約が一番いい性能を発揮する。それはレッツノートが実証している。



コンピュータは机の上からかばんの中に入りつつある。より未来には、手のひら(iPhoneはかなりこの部類に入る)、またはポケット、あるいはその存在すら感じさせない場所かもしれない。そのような環境に適応するためには、OSは概念を作りかえなければならないだろう。
たとえば、今までの「デスクトップ」から、これからの「コンピューターバッグ」、あるいは、「ルーム」か。

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