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2008年8月7日

最後のオリンピック

アナログテレビで見られる最後のオリンピックです。

テレビといえば「つければ流れる」「ひねれば変える」それだけの簡単操作。
リモコンの登場とともに待機電力が発生し、ビデオの登場で操作が複雑化し、
ついて行けない人を大勢生み出しました。

地デジはついに双方向通信のためにインターネットを必要としたり、ボタン操作を必要としたり、操作の複雑化も最高度です。また、今までのようにコンテンツを「なしのつぶて」的に視聴者(消費者)に放り投げるだけでなく、使用者(消費者)とのボタンを介したインタラクションがとれるようになりました。もはや「難解式消費者ひもづけ端末(没入型ディスプレイつき)」となりつつあります。

今年はアナログテレビで見られる最後のオリンピックです。
遅くとも2011年にはこのような難解テレビをターゲットとしたコンテンツが幅をきかせるでしょう。
チャンネルを変えさせないため、CMと放送枠を画面を2隅にわけ、だらだらと長いだけのコンテンツを延々と流しつつ視聴者(消費者)の誰かにボタン押し反応も求める、そんなばかげたテレビ時代が到来します。リモコンにはボタンが1セットしかありません。情報発信時には、リモコン戦争が起こるでしょう。

デジタルハイビジョンで、飛び散る汗はきれいに表現できるようになるかもしれません。
その代わりに、テレビに適応した人たちは、その目、鼻、指先、全身でなにかとふれあう機会を奪われ続けます。テレビに適応できない人たちは、コンテンツや機械と自分のニーズとのギャップに悩み続けるでしょう。

僕の意見としては、そんなテレビを子どもに見せたくないし、適応してほしくもない。
色つきボタンを使用禁止にするモードを用意してほしい。(うちのテレビにはないことにしてほしい。)
CMを隠す機能をつけてほしい。

ただ見ることのできるオリンピックは、これが最後です。

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