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2011年9月23日

Macbook Pro15(17)やAirの古いのを冷やす

やや時期はずれな記事ですが、来年の夏に向けて。

 Macのアルミユニボディは外見はとてもシンプルで美しいんですが、実際使ってみると、外気が30度を超えるような環境では筐体の熱が廃熱されず、手汗でひどいことになりますよね。今回は快適に使うための方法をまとめてみました。

※自己責任でお使いください。

1)coolbook (Core2世代のMacの電圧を下げる。シェアウェア(paypal))
 パソコンの発熱には、電圧と動作速度(MHz)が影響します。電圧を下げると発熱が減りますが、下げすぎるとパソコンが異常停止します。これは、動作速度に対して電圧が足りないためです。
 coolbookは、動作電圧を下げたり、動作速度を制限するためのソフトです。あまりヘビーに使わない人は、このソフトで最低周波数に固定して電圧を最低にしてしまえば発熱を減らせます。(その代わり、動作速度も最低速度になります)
 10ドルのシェアウェア。http://coolbook.se/ シェアウェア登録するまでは電圧や周波数を変更できない。
 Lionには非対応。Core iシリーズにも非対応なので最近Macに買い換えた人は買ったり使ったりしないように注意してください。使えません。

2)smcFanControl (ファンの回転数をコントロールする)
 パソコンの部品はどうしても熱を持ちます。それを冷やすための、内部の扇風機の風量をあててあげれば、熱を逃がすことができます。Macbookは、左のポート部分や左右のスピーカー穴から空気を吸い取るので、その部分が熱い場合には扇風機で効果的に冷やすことができます。
 smcFanControlは、扇風機の回転数をあげるためのソフトです。Macは温度に応じて自動的に扇風機を強くしたり弱くしますが、最弱のときの回転数をあげることができます。バッテリー充電時は特に熱をもちますが、充電時には回転をあげたり、バッテリー駆動時には回転を下げたりと、電力供給状態に応じて設定を変えることができます。
 フリーウェア。寄付歓迎。http://www.eidac.de/
 LionにはsmcFanControl 2.3から対応。回転数を上げすぎると扇風機が壊れやすくなるので、せいぜい4000回転くらいにしておくよう注意する。おすすめは3500回転。

3)gfxCardStatus (Macbook Pro 15,17に対応)
 Macbook Pro 15インチや17インチは画面表示をなめらかにするために専用の高性能ICを持っていますが、それほど画面表示の計算をしなくていい時のために、そこそこの性能のIC(発熱が小さい)を使うことができます。Macbook Proは基本的に高性能のICを使う設計になっているため、そこそこのICだけを使うことができませんでした。
 gfxCardStatusは、そこそこの性能のICだけを使うためのソフトです。Macはソフトの起動や処理を見ながら高性能ICの出番を決めますが、gfxCardStatusを入れておくと、処理によって高性能にするモード(d)と、処理によらず高性能にするモード(n)と、処理によらずそこそこ性能にするモード(i)を切り替えることができます。
 フリーウェア。寄付歓迎で、寄生ソフトなし。http://codykrieger.com/gfxCardStatus
 Lionに対応。特に注意すべき点はないが、Macbook AirやMacbook Pro 13インチ版、Macbook には高性能ICが入っていないので使えない。Macbook Pro 15インチ・17インチのみ対応。個人的には一番のおすすめ。

4)iStat pro(今の温度を知る)
 Macには中に温度計がたくさんついていて、どこが何度か把握できるようになっているが、それが何度かを表示する機能は、ありませんでした。
 iStat proは温度を表示するためのソフトです。温度が何度かわかっても冷えるわけではないので、いらない人にはいらないと思います。
 フリーウェア…だったはずですが公開を止めてしまったようです。

5)その他
 Macbookの中の扇風機は埃も吸い取ってしまいます。熱を効率よく風に逃がすために、扇風機の送風口にはエアコンの中にあるような、櫛のような金属板が並んでいますが、…エアコンのようなフィルターはついていません。櫛に埃が詰まると熱が逃げず、大変危険な状態になります。(下手をすれば、火傷をする)
 分解・清掃をしてくれるサービスをしているお店があります。火傷をするまえに是非。

 あと、ノートパソコンの下に敷いて冷やすものもあります。ファン付きのものを使ってますが、gfxCardStatusを入れる前は焼け石に水。入れた後は心なしか快適な気がします。敷けば済むってほどの効果はないってことですね。

 しかし、こう並べてみると、やはり重い処理をさせると熱くなるのは仕方がないところ。
全身アルミのMacbookを冷やすには、ほんものの扇風機を本体にあてることと、室温を下げることでとにかくアルミに熱を持たせないことが大事です。

 夏も終わり、短い秋のあとには寒い冬です。アルミボディが冷たいからってMacを湯たんぽ代わりにしないほうが、いいですよ…笑

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