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2009年11月13日

Windows7化完了。(Vistaの想い出)

初回限定のWindows7の3ライセンス版をゲットし、デスクトップ2台とHP 2710pをアップデートした。

評判通りの速度、さしあたり不具合もなく、快適に動いています。特にデスクトップは初体験の64ビット版にしてみましたが、認識されないデバイスもなく、動かないデバイスもなし。拍子抜けです。
気になることといえば、2710pのバッテリー駆動時間が前にも増して短くなった気がする。最近電源つけっぱなしで運用していたので、劣化したのかもしれないが、ACPI周りの調整はまだまだこれからかもしれない。

どちらにせよ、Windows7はユーザーにXPに戻ろうかと迷わせる必要のない、すばらしい体験をもたらす新OSであることは決定的だ。

Windows7のリリースでやっと、OSのバージョンアップの区切りがつくだろう。徐々に旧OSの利用者が減り、新OSユーザーは旧OSの評価を結晶化させる段階だ。

Windows VistaはXP全盛期の頃、新しいSQLベースのファイルシステム…「WinFS」やGPUを活用するDirectX10ベースの「Aero」など、ユーザーエクスペリエンス以外にも刷新が行われるはずだった。しかしふたを開けてみると、あれは無理、これはだめ、注目され報道されていた機能がだんだんと縮小したり削除されたりして、エアロだけが残ったような印象をうける。結局見栄えだけの変化か、と思われてしまったのが、Vistaの悲しい人生だった。
Vistaを使わない人にとって、Vistaは捨てられたOSだ、ととらえているだろう。ただ、Vistaを使った人は、なぜそんなに嫌われるのか理解に苦しんだはずだ。遅くもない、見栄えもよい、ブラッシュアップされている機能もある。Vistaはその部分のアピールと実装に失敗し、さらに悪いことに、チューンアップをする前の段階で世に出てしまった。新機能が詰められていった焦りがVistaの早産を起こしたのではなかろうか。

ただ、そこまでクリティカルな用途で利用する訳でもない自分にとって、VistaはいいOSだった。友達とファミレスで打ち合わせをするのに、サスペンドから30分経っても起動しなかったとかいうのも、いわば思い出だ。そういうのをなんとか解決しようとした日々。そこに何も感じなければ、ユーザーインタフェースなど何も学ばなかっただろう。

マイクロソフトは1回おきに「よいOS」「悪いOS」を交互にリリースしているという笑い話がある。WindowsMEがだめ、XPが良い、Vistaがだめ、7がいい。ただ、ダメだというOSであっても、それが仕事の道具としてどうなのかという視点にとってダメと映るのであって、学びの道具としては良い面もある。そんなことに気づかせてくれた、愛すべきVistaだった。

いつかクラウド全盛の時代が来て、不具合の責任がサービサー側に完全に委譲してしまった時代に、Vistaを引っ張り出してみたいなぁ。セブンでもいいけど。今DOSマシンでワープロ・表計算環境作れって言われるような感じになるかなぁ。

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