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2010年2月9日

道具道2010のテーマ決定

2009年は、システム構築の名の下にいろんなところにちょっとずつ散財してきましたが、ちりも積もれば山となり、ちょっと整理を考えています。まだまだ価値のあるモノたちなんですが、ちょっとずつ要求とあわないモノがたまってきてしまったので。整理して、要求にあうモノを手に入れよう、というクチです。

道具道、前はsite.homeやsite.kazhという名前でやっていたんです。
WEBとローカルが一体になった、自分のための環境のデザインと、他者へのアウトプット環境のデザインを趣旨として、2000年頃から。あの頃はブログもなかったから、ちょっと尖っていたに違いない。きっと。
今やアウトプットはほとんどブログで十分になったし、WEB環境は最高に充実しているから、今開発するメリットはあんまりなくなって、再びローカルにスポットがあたったのが去年。ローカルをVPNで仮想化して、様々なセグメントの機械の環境を統一して、ユビキタスでアクセスするという内容の計画が道具道2009の筋書きでした。

要件として、ひとつには、やはりタブレットPCのエクスペリエンスは外せない。
それと、Windows 7。Vistaの時に文字入力がよくなったと書いた気がしますが、7が登場した今となってはVistaの文字認識能力はXP+くらいだったと感じるくらい、7の文字入力は整っています。例えば、文字を選択して入力パネルを表示させると、その選択部分の文字があらかじめ入力パネルに入れられているし、そのフォントはちゃんと手書き風になっている、という具合。大変にすばらしくて、もうマイクロソフトに惚れてしまいそう。
もうひとつには、大容量ストレージの要求。シンクライアント、サブタブレットとして、CFを使った似非SSD時代からいろいろなSSDに手を出してきました。SSDが悪いわけではありません。SSDの、状況の変化に強く性能が安定して良いという特性は、間違いなく一時代を築くでしょう。今回の要件としては、それとはべつのところなんです。シンクライアントはサーバーあってのもので、じゃあサーバーは何がいいのか、という例の話になるわけです。
クラウドの環境も構築中ですが、なんかうまくいきません。インターネット越しの通信になると、VPNサーバーが応答がありませんとか。ポートをあけるといっても、それを出先のネットでできるのか/やっていいのかという根本的な問題があり、いつでもどこでものクラウドにはちょっと届かなさそうな具合です。
ではポータブルHDDは、と考えた(こっちの方が時間軸的には前ですが)のが、PCのトップカバーとか裏とかにベルクロテープを貼って、ポータブルHDDをPCと合体させてみた。これは一時うまく機能していたけど、次第にそのインテグリティの悪さにいらいらが募って、よろしくない。ヒンジにもいらぬ負担がかかり、ただでさえ心配なタブレットPCのヒンジにも必要以上の負荷をかけることになる。もし内部に1.8inch SSDとリムーバブル2.5HDD(2.5インチiVDRでもいいが)が入っているPCが出たら、それはかなりとんがっていてよいと思うけど、まだそんな機種をみたことがない。ていうか、きっと、そんなもの出ない。
それもだめなら、SONYのFSV-PGX1か、とまで考えたけど、やっぱりそれは違う。容量の問題もあるし、電池が切れたらどうすんだ、という話もある。それに、ちっとも小さくないし軽くもないので、目に見えないからといって気にならないわけではなさそう。
そこまで考えたときにはたと、結局問題になるのはモバイルのときのデータであって、机に座っているときはデータがどこにあっても関係ないんだ、と気づいて、じゃあノートPCにサーバ立てて、でっかいディスクと便利なスクリプト入れとけばいいんじゃないか、という結論に達した。
この路線は、きっと合っていると感じていて、それ用のソフトも書いて動かしてみて、実感している。まだWindowsだけだけど、WEBサーバも立ててiPhoneからもいろいろできるようにしたい。Macからもデータにアクセスできると、少しくつろげる。
そして、この4点~タブレットPC、Windows7、高性能&コンパクトハード、自作ソフト&サーバウェアの充実~を軸に、道具道2010の年間計画にしました。

2010の計画に立つと、2009の計画~ミニノートを常時携帯+クラウド路線~はあかん、という結論。今のところ、目標をかなえるPCはX200 Tablet。というか、散財するのはX200t以外には金ではなくて時間ということになりまして。時間を散財するためには金が必要と言うことで。ミニノート自体が悪いわけでもなく、悪いのは道具欲かと思います。モノには罪はありません。快適に使えてきたものですから、他の人にも価値があるでしょう。というわけで、出品するに至るわけです。

とかいいながら、リカバリー作業とか、写真の撮影とか、梱包とか、配送の手続きとか、なかなか手数があって大変です。早速時間を散財しそうな気配。出品する人はよくやってるなーと思います。商品化の準備が整ったらこちらでもお知らせしようと思います。スタートは低くしようと思うので、のぞいてみてくださいね。

~余談~
世間的には、2010年は電子書籍元年となることが確実視されています。出版不況の中iPadは救世主になるのかとか、電子書籍時代を生き残る、みたいな記事がNIKKEI.NETにたくさんたくさんかかれています。ただ、2011年が電子書籍2年になるかどうかは、不透明ですね。
前回に考えたとおり、iPadは受動的、消費的読書装置になることが世間的に運命づけられています。コンテンツのオープン化は、あり得ないし、あってはいけない。雑誌をスキャンして読み込む(ネットでは「自炊」というらしい)のは一般社会生活を送る人には不可能なので、そういう人が金を出し、そのサービスを出版社、印刷業者、書店すべてが参加して請け負う、というのが電子書籍時代の正しいエコノミーだと思います。だから、コンテンツホルダーとして出版社だけで権利を握るのではなく、今まである膨大な書籍の電子化を書店に許可すればいいんです。学術書、古書、グラビア、ファンタジー、雑誌や文庫といったジャンルそれぞれに特化した店構えを書店はしてきたはずなわけですから、その膨大な資料をスキャンするということに、もっと金を出して権利も与えるべきだと思うのです。書店には、本を売るだけでなく、保存するということについても仕事をしていると思うので。だから、iPadのコンテンツホルダーは、出版社だけでなく書店、印刷業者、株式会社、有限会社、個人事業主も簡単に参加可能な形態にすべきだと思います。(理想的にはならないもので、なるようになるわけだけど、ビジョンなき経済活動をするよりは、ビジョンをもって損をする方がJapanは強くなると信じている。)
閑話休題、電子書籍元年の2010年の、iPadが発表されたこの年のテーマがTabletPCかよ、という向きも居られると思いますが、僕がX200 Tabletを求める理由は上述してきたように、活字消費装置ではないという位置づけにつきます。僕にとって「読む」ために必要なことは印をつけることとしおりを挟むこと、そして図書館を歩き回るようにコンテンツを見つけることです。それにはiPadではだめなんです。IPS液晶はきれいでしょう、でもX200TabletもIPSです。駆動時間は集中力が続く以上に持ちます。重量は2倍以上ありますが、体力以上に集中力がないので大丈夫です。(ていうか、今まで1.7キロのタブレットだったしね。)前回の投稿の繰り返しになりますが、本を読むことが消費行為だと思う人は、iPadにすると絶対ハッピーでしょう。学生の教科書に採用する動きもあるようですが、これはおもしろいでしょうね。それ用のソフトもベンダーが作るはずですから。それで、僕は「jpegを固めたzipファイルをブラウズしつつ書き込みをするソフト」をApp Storeで\4800で販売してもうけるか。うん、Objective C++をできるようになって、もうけようと思います。

そのためにも、時間を散財しよう。

iPaqとかiPodとかiPhoneとかiPadとかいいながら、結局、Lenovoに戻ってきてしまいそうな私なのでした。
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