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2010年2月12日

コンパーチブルタブレットのピュア化 第二弾


もはやお家芸となった、コンパーチブルタブレットのピュア化をしました。
今回のターゲットはHP 2710p。

ピュア化のメリットですが、
・第一に軽量化
・第二に薄型化
・第三にピュアタブレット好きを満足させる(笑)
という3つのメリットがあることが前回わかりました。(3番目だけじゃないよ!)

中古で買ったので安いのですが、もともとは高級機だったので至る所につくりのよさがありました。特に液晶が広視野角のもの(VAらしい)で12インチワイドLEDバックライトというのが好いところ。スペックもCore 2 Duo U2500(1.2GHz)で、Windows7でもそこそこいけます。

WWANアンテナやWebカメ、マイクが使えなくなってしまいましたが、これは気合の問題で、気合があれば実装するスペースはありました。キーボードライトは、まあ、いらなくなったっていうか。

途中経過の写真はないんですが、前回のM200のときよりも圧倒的に簡単でした。その理由は、バックライトではなくLEDライトなのでインバータ関係のごたごたがなく、液晶の配線が非常にシンプルだったことと、基板が小さくて軽くて薄いおかげ。
ざっくり手順を書くと
0.エポキシパテ、テープ類、やすり、塗料などを用意。
1.回転ヒンジを取っぱらう(以後不要)
2.液晶ベゼルを分解して、トップカバー(再利用する)、フロントカバー(再利用)、液晶(+補強フレーム)、アンテナ(以後再利用)、小基板(以後利用)とに分ける
3.液晶ベゼルのトップカバーの面部分(マグネシウム製、以後不要)とふち部分(プラスチック製、再利用)を分離する
4.本体側のキーボード、トラックポイント、マイク、カメラ、アンテナ、キーボードライトの配線を取る(アンテナ以外不要)
5.パームレスト部分を取りはずす(以後不要)
ここまでで、ボトムケースは基板があらわになり、液晶はバラバラです。ここから先は荒療治。元には戻れません。

6.ボトムケースの回転ヒンジ部分のでっぱりをノコギリで取って平らに。金属やすりで形を整える。出た金属の粉末は丁寧に除去する。
7.ねじがないので、基板が浮いてスイッチが空回りしてしまう。ので、パームレスト部分からナットをもぎとり、基板を上手に固定する。同様にナットで、液晶と小基板を固定できるようにねじどめ。
8.アンテナを両面テープで固定。(1つでも大丈夫そう。)液晶と小基板のコネクタをメイン基板に接続して、コネクタをねじ止め。ここでACをさし、電源を入れ、ちゃんと動作するのを確認する
9.(3)で分離したプラスチック枠をパテで本体側のボトムケースと接着する
10.液晶とフロントカバーをプラスチック枠にはめる
11.ノコで気になるところを切る。
12.余力があれば、軽量化のために不要そうな平面に穴を開ける(今回はなし)
13.回転ヒンジがあった部分に幅広の薄いテープで橋を作り、パテで穴を埋める
14.はみだしたパテをやすって整える。その他の部分も、やすりで形を作る。
最後に塗装しておわりです。想像できました?

「取っ払う」ばっかりなので、軽くなります。もともとの重量は1.7キロありましたが、さくっと1.3キロ台を達成しました。軽量化は基板や液晶が軽いことが絶対条件ですが、この機種はそれをクリアしていたので、簡単に軽くなります。
薄さは、パームレストがなくなるのと、液晶のトップカバーの金属板がなくなるので、けっこう薄くなります。ノギスがないのでわかりませんが、厚みは1インチちょうどくらい。ボトムケースの面取りの効果もあり持ちやすく、片手で十分軽く感じる密度です。
そして、ピュアタブレット好きには一番重要かもしれない、ソリッド感が出ます!

同好の士はほとんどいないと思いますが、興味があればThinkpad X41tとか、最近価格崩壊してるようなので、いい出物があればゲットしてトライしてみてください。

(塗装前は生々しい)

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