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2010年4月9日

タブレットPCの部品の重さ

ちょっと興味があったので、Thinkpad X200 tabletの液晶部分を分解してみました。

目的は、薄膜抵抗式タッチパネルの浮きがどうなっているのかだったんですが、こちらはすぐ原因わかりました。
タブレットPCの液晶部分は液晶パネルとバックライトだけでなくて、表面保護ガラスとペン入力のためのデジタイザ、そして薄膜抵抗式タッチパネルが一体に形成されています。これら一体が据え付けられていないときはくっきりと見えてとても良いんですが、固定ねじが四隅4カ所だけなので、液晶ベゼルに据え付けるときにネジの締め具合によってゆがみができてしまい、浮いていたらしいです。
うまく浮かないようにネジを締め直してみると、浮きは目立たなくなりました。透過率を上げ反射率を下げるために薄膜抵抗式タッチパネルの接着を四辺だけにしたという話がどこかに載っていましたが、そのせいでタッチパネルが浮いてしまっているようですね。
(それにしても、工場組み立ての段階では、確認しないんですね…。)

それで、ついでにわかったことなんですが、タブレットPCの液晶は今でも分厚く重いということ。
普通の液晶ですが、密度が高く重いガラス0.5mm程度の基材に加えて、バックライト、導光板に偏光板にディフューザーや反射板等の厚みを含めて、最終的には普通の最新パネルでは3mmくらいで収まるはずなんですが、X200tでは保護ガラス1mm程度が重なります。しかもX200tの液晶パネルと保護ガラスの間には、1mm程度のクリアランスがあります。さらにデジタイザの基板やタッチパネルの厚みも増えて、5~6mmになってしまっています。ガラスが倍以上ある関係で、重さも倍以上になると思います。

これからタブレットPCが生き残っていくためには、ワコムはじめ部品メーカーがもっと頑張っていく必要があると思います。ほかには、具体的には、回転ヒンジメーカー。Thinkpad X200sとX200 tabletで重量が何百グラムも違うようではお話になりません。

NECのVersaPro VY11F/GL-RというタブレットPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0830/nec.htm
くらいがんばってほしいですね。
10.4インチ、液晶の縁に直接ガラスを接合し、液晶自体もCCFLながらそこそこ薄い。液晶とタブレットと本体基板が重なっているのに厚みは11mmしかないというすごさ。コンパーチブルタブレットはキーボードがあるにせよ、もうすこしがんばれるんじゃないかなー…と期待してやみません。

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