レースに名乗りを上げたのはシャープでした。
型番はPW-AC900。
シャープの電子辞書といえば、ワンセグをつけたり、カラー液晶がついたりと、目の付け所がすごすぎて全く手が出せなかったんですが。今度はテキストメモ機能をつけてきました。
たしかに、いろんな妄想掲示板の中で「電子辞書にテキストメモを」「HP200LXの後継を」という声を見つけることができます。しかし同じ人の発言が形を変えて場所を変えて至るところに出現する現在の掲示板では、意外とそういう声に応えた製品が、市場が(実は)まったく無いために売れなかったりしてショボーンとしているメーカーや製品もあったわけで、メーカーとしてそういうのに応えてきたのは、正直意外なところではあります。
それを実現したきっかけのひとつには、間違いなくポメラ人気というのがあるでしょう。キングジムも最初は「勝手にやって」みたいなムードになっていたのが、今ではテレビCMまで打てるくらいの規模に成長しつつあって、量販店にもお試しコーナーがあったりするので見ていると、人がだいたい途切れずにチェックをしているほどです。見ているのは奥様とか、ご隠居様くらいの方が多いようですが。
シャープも、ポメラをただ模倣しているわけではないようです。前にはPW-AC890という機種で、画面表示に手書きで書き込みができて、それが自動的に保存されるという機能をつけていましたし、ユーザーの自己選択、カスタマイズが何らかの魅力につながるのではないか、という取り組みは以前からやっています。今回のテキストメモ機能は、その延長線上にあるともいえますね。
携帯は片手デバイスで、机の上や学校の授業中での使いやすさは全くない。その点、電子辞書は学校の机で使うことがデザインされている。だから、携帯で辞書サービスができてきても、電子辞書はその存在意義を失うことはない。それに第一、ポメラには辞書がないけど、電子辞書には辞書がある。(あたりまえか)
シャープにもまだ勝ち目はありますね!
課題は、「シャープのブレインのPW-AC900という機種にだけは、テキストメモ機能があるらしい」というような曖昧模糊なアテンションではなくて、「ポメラ!ポケットメモライター!!」くらいのアピールがほしいところです。テキストメモ機能はまだまだ若くて新しい機能なのに、シャープからは全然伝えたい感が伝わってきません。
実はPDFファイルが開けるソフトがあるとか、がんばってるんだから、そういうのアピールしないのがもったいない、と思う今日この頃でした。
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