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2010年10月13日

28mm f4.0

 sigma dp1のレンズは、本体のトンガりっぷりに反して、バランスの良さを取ったレンズだと思う。
普通の人はレンズといえば焦点距離(ズーム倍率だったりする)と明るさくらい。そのあたりを整えたコンデジは山のようにある。シグマのdpのレンズはそれに加えてレンズの解像度と歪みの性能も落としていない。これはコンデジ型にしたことによるバックフォーカス長(レンズの後ろ端とセンサーまでの距離)の短さが効いているのだろう。dp1はとても広角とは思えない描写で、広角なのをいいことにトリミングしてしまえば全く歪みの気にならない写真ができあがる。(なのでもうちょっと解像度が高いとありがたい。)

 シグマの一眼レフSDシリーズのマウントはキヤノンのEFマウントとほぼ同じということらしい。つまり、設計の古い、今から考えると遊びだらけの設計なんだろうなと思う。昔、CONTAXを持っている人に「一眼レフのほうがいいに決まってるでしょ」という趣旨のことを言ったら優しく「いやー、わからないよ?」と諭された記憶があるけれども、シグマのdpは一眼を超えてCONTAXに近づこうとしているのかもしれない。(と素人考えに思った。)でもそれを認めちゃうと、f4.0の「暗すぎるわけでもないけど明るくもない」レンズも認めざるを得ない。しょうがないかな、と言いつつ、一眼レフでf1.8付近のレンズを経験すると、どうしても「dp1では室内は無理!」となってしまう自分もいる。バウンスのできるフラッシュをつけたdp1も粋といえば粋だけど。

 ミラーレス一眼が出て以来、旧来の一眼レフのメーカーは振るわないのだそう。きっと今頃夜を徹してマイクロEFマウントやマイクロFマウントを設計しているのかもしれない。けれども、接点やマウント機構のないコンパクトカメラのほうが携帯性だけでなく画像に関しても分があるのではなかろうか、と思う。マウントという売り方自体に、実はもう未来は残されていないのかもしれないと思うほど。

 その点、リコーのGXRはいいところを突いてきたと思う。
APS-Cサイズのセンサーも使えるしズームも使える。その気になればフォビオンGXRだって出せる。あの特許があれば、他のメーカーはなかなか手を出せないはずだし、シグマはキヤノンの後追いをするだろうから、センサー交換式は出せない。SDではミラーレスはしばらく出せない。ただ、DPでいろんなことができるから、未来がある。キヤノンのレンズを買うよりも安く買える時代だから。

 ソニーががんばってくれているおかげでdpのオークションの相場が下がりつつある感じですが、非常に残念なことに、dp1の直後にdp2を買っちゃうほどの身分ではないのです。誰かプレゼントしてくれませんか。

 ほんとに、dp1のレンズがf2.8かf2.0だったらなあ……!それかFoveonが高ISOにも耐えるセンサーならば…。そして高解像度センサーならば……。まだまだdpには問題山積です。
先日の祝いの席の写真を見返すと、いっそうの深化を願ってやみません。

〜追記〜
ああ、でもこれって全部コンデジの話ですね。

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