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2008年4月1日

EeePC?

EeePCは良くも悪くもASUSレベル。
小さくて軽いけど、放熱が不十分で熱くなることや、SSDが交換できないこと、雑に扱われると壊れそうな基板の実装など、「まだまだ一流メーカーではない」と感じさせる要素が多い。

昔からのメーカーは、ユーザビリティはもちろん、ユーザ視点についてのノウハウをその歴史を通して蓄積してきた。
今のLenovoとAppleを、歴史を踏み続けたメーカーとして紹介したい。
「Thinkpadクオリティ」「Thinkpadフィロソフィ」などと呼ばれるThinkpadらしさは、今でもファンを釘付けにする。
「流行を追いかけるデザインではない」というふうに前置きがされるくらいノウハウが優先で、変更不能なほど堅くなってしまっていることは問題といえるかもしれないが、他のメーカーでは心配しなければならない「発熱」や「互換性」の心配をする必要がないということは、ノウハウの蓄積が信頼となっているためである。

AppleはLenovoとは違う方向性ではあるものの、独自のノウハウを実践している。
Appleは普通に生活している人が普通にモノを使うように情報技術にふれられることを第一に考えているようで、音楽や写真、映像、文書やレポートの作成、インターネットなど一通りの機能は、「誰でも」使えるように設計されている。自社製のオペレーティングシステムを自由に改良してきたこともあり、ユーザが自然とコンピュータにふれあうためのシステムの水準は、かなり高いといえる。
Appleの問題点は、ハードウェアの信頼性につきる。
iPodやMacのバッテリーが爆発するという重大な事故の下には、熱暴走や筐体設計、回路設計についての膨大な問題があり、特にノート型Macに関して、私個人の観想では「不具合のないほうが珍しい」という感じである。

この2社の違いはなんだろうか?それはそのメーカーの歴史においてどこに重点を置いてきたかということである。
Thinkpadは仕事道具としての性能に、Appleは初めてコンピュータにふれる人がその恩恵を得るための性能に注力してきたということだ。そしてそのノウハウを蓄積した期間の長さは、ユーザの尻(=売れ筋動向)を追いかけるだけでなく、「芯」をぶらさずに開発を続けた期間の長さであろう。

よいとか悪いという話ではなく、この世の中でそういうメーカーが生き残ってきたという点をまずは評価したい。

ASUSクオリティはどういうものなのだろうか。
今までASUSは高級PC路線をやっていた。「高級」の内容は、革張りにしてみたり、フェラーリブランドをつけてみたりという感覚のもので、「ブランド満足」を軸にやってきた。
EeePCの低価格PCも、ブランド満足の軸足はぶれていないように見える。

ASUSクオリティの問題は、その革張りだかただむやみに赤いかったり小さいだけのPCが何の役に立つのかということだ。
それは、EeePCバブルのような売れ行きの数字ではなく、その後お蔵入りになる率が示すことである。

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