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2008年4月1日

Vista不人気

Vistaはひどい、という感情を伴った意見を聞く。

僕は、1年以上Vistaを使い続けて、そうでもないのに、と思う。
問題があるとすれば、XP時代が長すぎてユーザーが「XP頭」になってしまったこと。
XPのメタファーで解決しようとしてできないことがVistaの最大の失敗。
コンピュータについてよく知っている人であれば、Vistaをいいとこ取りして、使いこなしているだろうと思う。

できないことができるのは進歩。
Vistaは確実にXPより進歩している。

できたことができなくなるのは問題。
できる能力があるのに、それを上手にガイダンスができていないことが、Vistaの不人気の原因だろうと思う。
僕もVistaを「使えるOS」にするために、数日間かけて、サービスを止めたりコントロールパネルをいじったり、ドライバを捜したりしなければならなかった。インストールのたびにするこの作業は、まったく無用な手間である。最初からやっておいてくれ、と言いたいところだ。

Vistaの不人気は、Windows離れの第一歩なのかもしれない。
Microsoftはバージョンアップごとにインタフェースをがらっと変える悪い癖がある。
これは、使いやすさの原理に反している。海保流にいえば「既有知識を生かせない」。
Joel風にいえば、「ユーザの思ったとおりにならない」。
変わるところと変わらないところを明確に区別していかなければ、
そろそろユーザーの認知能力も疲れはじめる。
もし次世代Windowsが同じようにユーザーの経験を軽視した「改良」をするようであれば、
Vistaで経験する以上に非難されることだろう。

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